“金で動くやり手弁護士”として名を馳せるハンク・パーマー(ロバート・ダウニー・Jr.)。一流法科大学を首席で卒業しながらも、その並外れた才能が発揮されるのは、金持ちを強引に無罪にする時だけだった。そんな彼にとって弁護士史上最高難度の事件が舞い込む。人々から絶大な信頼を寄せられる判事、ジョセフ・パーマー(ロバート・デュヴァル)が、殺人事件の容疑者として逮捕されたのだ。しかも彼は、ハンクがこの世で最も苦手とする絶縁状態の父親。法廷で42年間も正義を貫いた父が殺人など犯すはずがない……。最初はそう確信していたものの、調べれば調べるほど、次々と疑わしい証拠が浮上する。殺された被害者と父との歪んだ関係、亡き母だけが知っていた父の秘密、防犯カメラがとらえた不可解な映像……。裁判は劣勢に傾いてゆくのに、犬猿の仲の2人は弁護の方針を巡って激しく対立する。果たして父は殺人犯なのか? 深い決意を秘めた父の最後の証言とは……?