台湾ニューシネマを牽引したワン・トン監督が、日本統治時代末期の台湾を舞台に、不条理な状況下でも強かに生きる人々や戦争の悲哀を描いた歴史ドラマ。農村で貧しい暮らしを送る小作人兄弟と村の巡査は、畑に残った不発弾を隣町の駐在所に届けようとする。「バナナパラダイス」(1989)「無言の丘」(1992)と並ぶワン・トン監督による台湾近代史三部作の1作目。第24回金馬奨にて最優秀長編作品賞、最優秀監督賞、最優秀オリジナル脚本賞を受賞。第32回アジア太平洋映画祭にて最優秀作品賞、最優秀助演男優賞を受賞。1988年第2回中華民国台湾映画展、1989年福岡台湾映画展'89、1995年アジアフォーカス・福岡映画祭95上映作品。特集『台湾巨匠傑作選2024~台湾映画の傑物 ワン・トン(王童)監督と台湾ニューシネマの監督たち~』にて日本劇場初公開(デジタルリマスター版 98分)(配給:オリオフィルムズ)。