海に面した地方都市・郡山。40歳のテイル(ファン・ジョンミン)は高利の金融会社テサン実業の部長として、借金の取り立てをしていた。ある日、昏睡状態に陥った男の借金を取り立てるため病院を訪れ、その男の娘ホジョン(ハン・ヘジン)と出会う。強引な取り立てに、ホジョンは仕方なく月利49%の覚書に捺印する。しかしテイルは、人生初めての恋に落ちていた。ホジョンが銀行の窓口係だと知ったテイルは、彼女の退社時に待ち伏せし、飲みに誘うが、彼女を怒らせてしまう。入院費も払えないホジョンの経済状態を知ったテイルは、自分のボーナスで帳消しにしてほしいと社長に交渉する。社長は、「元金は戻してもらわないと」と答える。テイルはマスの入った新しい覚書を作成し、ホジョンに、1日に1時間自分と会ったらマスを塗り潰し、全部塗り潰したら最初の覚書を渡すと持ちかける。根負けしたホジョンは、彼の提案を受け入れる。ホジョンの昼休み、ぎこちないランチデートをする二人。何日か経ったある日、病室でテイルが父の体を拭く姿を見たホジョンは、少し気持ちが緩む。しかし、テイルが勝手に父を屋上に連れ出すと、ホジョンの怒りが爆発、振られたテイルは意気消沈する。数日後、ホジョンの父が死ぬ。テイルは、悲痛に暮れるホジョンの代わりに葬儀を取り仕切り、二人の距離は縮まる。一段落つくと二人は愛を確認する。二年後、刑の執行停止で出所したテイルは、ホジョンを訪ねるが拒絶される。二年前、退職してチキンの店を出そうと言うホジョンに従い、テイルも辞職を願い出る。自分が貸した金を回収しようとした彼は、そこで発作を起こして倒れてしまう。病院で受けた組織検査の結果は……。手ごろな店舗を見つけ、契約する当日、テイルはテサン実業が手掛けた賭場でトラブルに巻き込まれる。ホジョンと待ち合わせた不動産屋に行くことができず、問い詰める彼女に返す言葉もない。その腹いせに傷害事件を起こしたテイルは、そのまま服役したのだった。