1983年のアメリカ、ニューヨークのクイーンズ地区。中国からの不法移民として独りでこの地に流れ着いたサニー(ジャスティン・チョン)は、移民を仕切るスネークヘッドによって、同じ年齢の少年スティーブン(ケヴィン・ウー)とその母親と一緒に生活することとなる。だが、身分保障のない彼らは、中華レストランで雑用としてこき使われ、学校では徒党を組む中国人グループに追い回され、暴力の中で毎日を過ごしていた。そんなある日、2人は地元で勢力を誇る犯罪組織“グリーン・ドラゴン”に引き抜かれる。白人の国で成り上がるためには、ギャングになるしかないと諭され、少しずつギャングの流儀を学び、銃の扱いや殺しのルールも覚えてゆく。ポール(ハリー・シャム・ジュニア)率いる“グリーン・ドラゴン”は、他の5つのギャングと抗争を繰り広げていたが、そこにはひとつのルールがあった。それは、白人を巻き込まないこと。もし白人を巻き込めば、警察どころかFBIまでもが動き出し、不法移民である自分たちの首を絞めることになるのだ。組織の中で生活し、いつしか少年から青年に成長してゆくサニーとスティーブン。そんな彼らの前に、香港から来たポールの知人テディとその娘ティナ(シューヤ・チャン)が現れる。互いに魅かれ合ってゆくサニーとティナ。しかし、ティナはある事件をきっかけに組織から命を狙われることに。彼女を守るため、サニーは裏社会を相手に危険な闘いを仕掛けてゆくが……。