<第一部 分かち合いの家>元慰安婦たちが肩を寄せ合って暮らす韓国の“ナヌム(=分かち合い)の家”で暮らすハルモニたち。過去を忘れるための酒が手放せずに荒む女性、息子に過去を知られ、悩み苦しんだ女性、戦後、結婚もできず孤独に生きてきた女性……。彼女たちの日常生活とともに、慰安婦の記憶や戦後の波乱の半生を語る5人の声を丹念に記録した。<第二部 姜徳景(=カン・ドッキョン)>ナヌムの家の住人で最年少の姜徳景は、“女子挺身隊”として日本に渡るが、脱走したため慰安婦にされる。望まない子を宿し、戦後帰国した彼女の波乱の半生。その体験と心情を絵で表現した。やがて肺がん末期と宣告された彼女が、死を迎えるまでの2年間の記録。