福岡県北九州市の片田舎に住む女子高生4人組、チエ(真山朔)、さっつん(大関れいか)、文子(三浦透子)、一ノ瀬(井上苑子)は、若手ロックバンド“クリープハイプ”の大ファン。福岡で行われたライブを観に行って出待ちした彼女たちは、「東京のライブにもぜひ」と言われた言葉を真に受けて、東京行きを決意する。高校3年生最後の夏休み、自転車で東京を目指す4人は、クリープハイプに報告するために自分たちでカメラを回しながらペダルを漕ぐ。しかし、初期衝動だけで出発した彼女たちの自転車は早々にパンクし、お尻が痛くなり、お金も無くなり、4人の絆にも亀裂が走る。東京のライブの日が刻々と近づいていくなか、この夏が終わったら受験のためにみんなバラバラになってしまうという想いを胸に、福岡、山口、広島、岡山、神戸から東京へ、少女たちは 1000キロを駆け抜ける……。