現代口語演劇を掲げ劇団『青年団』を率いる平田オリザとロボット工学者・石黒浩とが組んだ人間とアンドロイドによる舞台を、同劇団の演出部に所属する一方「歓待」で第23回東京国際映画祭ある視点部門作品賞を受賞した深田晃司監督が映画化。原子力発電所の爆発により広範囲におよび放射能汚染され国外への脱出が進む中、日本に留まらざるをえない病弱な外国人女性と彼女をサポートするアンドロイドを通し、死と生を浮かび上がらせる。本作に登場するアンドロイドは、石黒浩を筆頭に大阪大学が開発した遠隔操作機能を持つ女性型アンドロイド、ジェミノイドF。『青年団』のブライアリー・ロングが舞台に引き続き死に向かう女性を演じている。