2016年11月に豊洲への移転を予定している東京都中央卸売市場築地市場。世界最大のフィッシュマーケットと呼ばれ、その取引量はもちろん、長年に渡って蓄積した海産物にまつわる知識、技術においても他に類を見ない。古くは江戸時代までその歴史を遡る魚河岸は、日本橋から移転して現在に至るまで、およそ80年に渡って私たちの食文化を支え続けてきた。日々そこで働く仲卸の人々の営み。使命感を持って働く姿。料理人との間で繰り広げられるプロ同志の真剣勝負。四季折々の魚たち。刻々と表情を変える築地の息遣い……。世界のトップシェフから旅行者まで、世界中の人々を魅了してやまない日本の食文化の集積地“TSUKIJI”。その知られざる世界が、築地を支え続けてきた人々の姿を通して明らかになる。