ロードアイランド州出身で自惚れの強いビニー・パジェンサ(マイルズ・テラー)は、パズマニア・デビルの異名を持つボクサーだった。スーパーライト級チャンピオンのロジャー・メイウェザーに打たれプロモーターのルー・デュバ(テッド・レヴィン)からは引退を勧告されたものの、飲んだくれのトレーナー、ケビン・ルーニー(アーロン・エッカート)について徹底したトレーニングを積み、無謀にも2つ上の階級に挑戦。地元の人々が見ている前でフランス人ボクサーのジルベール・デュレを下し、見事世界ジュニアミドル級(スーパーウェルター級)チャンピオンになる。しかしその直後、交通事故により首を骨折してしまう。二度と歩けなくなる恐れがあり医師からは脊椎を固定する手術を勧められるが、ボクサーの道が絶たれてしまうため、ビニーは遥かにリスクの高いハローという脊椎固定手術を選択。半年間も頭の回りに金属の装具を付け、父・アンジェロ(キアラン・ハインズ)と母・ルイーズ(ケイティ・セイガル)と共に彼は穏やかな日々を過ごす一方、プロモーターやガールフレンドたちは彼は二度とリングに上がることはないと離れていった。ベッドにただ横たわるだけの命に疑問を抱くビニー。ケビンを説得し家族の反対を押し切ってトレーニングを開始。事故から1年が過ぎた頃、彼はスーパーミドル級チャンピオンのロベルト・デュラン(エドウィン・ロドリゲス)との対戦を目指す。