東京で雑誌モデルをしていた美少女・望月夏芽(小松菜奈)は、ある日突然父の故郷である浮雲町に引っ越すことになる。東京から遠く離れた田舎町には刺激がなく、自分が欲する「何か」から遠ざかってしまったと落ち込む夏芽だったが、その土地一帯を取り仕切る神主一族の末裔で跡取りである長谷川航一朗=コウ(菅田将暉)と出会い、強烈に惹かれてゆく。意地悪で気まぐれでエキセントリックなコウに反発しつつも、彼の発光するような神々しさに心を奪われ、やがて夏芽はコウを“わたしの神さん”だと思うようになる。一方、コウもまた田舎では類を見ない夏芽の美しさに自分と同種の力を感じるのだった。次第に気持ちを通わせていく夏芽とコウ。だが、火祭りの夜にある悲劇が二人を襲う……。深く傷つきコウと別れてしまった夏芽。孤独な彼女を救ったのは同級生の大友勝利(重岡大毅)だった。彼の優しさに癒されながらも、コウに急接近する幼馴染の松永カナ(上白石萌音)に心を乱され、夏芽は行き場を失ってゆく。そんなある日、夏芽にモデル復帰のチャンスが訪れる……。