大阪。弁は立つがぐーたら貧乏な建設コンサルタントの二宮啓之(横山裕)は、サバキと呼ばれる建設現場での暴力団対策の仕事を主な収入としていたが、この仕事を通じて二蝶会のイケイケやくざの桑原保彦(佐々木蔵之介)と知り合って以来、何かとトラブルに巻き込まれるようになる。いわば、桑原は二宮の“疫病神”だった。ある日、二宮は映画プロデューサーの小清水(橋爪功)が持ち込んだ映画企画を、桑原のいる二蝶会に紹介する。二蝶会は出資するが、小清水は金を持ったまま消えてしまう。出資詐欺師の小清水を追いかけるため、桑原は二宮を巻き込んで奔走するが、小清水は見つかってはするりと逃げてしまう。遂にキレた桑原のハチャメチャな追走劇は、ますます大きなトラブルへと発展する。さらに小清水を追っているはずの二人が、何者かに追われている……? 二人は生き残りを懸けて大勝負に挑む。