家庭裁判所で子供を救う少年担当の判事フローランス(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、若い母親(サラ・フォレスティエ)に置き去りにされた6 歳の少年マロニーを保護。それから10年後、マロニーが非行を繰り返し裁判所に呼び出され、フローランスは彼と再会する。マロニーは反抗的な態度を見せる一方、母親の責任が問われると必死にかばおうとした。実父を早くに亡くし継父に見捨てられた彼にとって、自分勝手でも母は大切な家族だった。フローランスは温情を見せるが、マロニーはすぐに強奪事件を起こし審問が開かれる。検事は少年院送りを主張。それでも判事はより自由に過ごせる更生施設にマロニーを行かせる。新しい教育係には、彼と似た境遇から更生したヤン(ブノワ・マジメル)が就いた。山のふもとの更生施設で、指導員たちの根気強い教育やヤンの励ましにより、少しずつ変わっていくマロニー。しかし再入学の面接で面接官の否定的な言動にキレてしまう。やけになり向かったクラブで、マロニーは指導員の娘テス(ディアーヌ・ルーセル)と出会い、不器用な恋に落ちる。