山の上にある男子校・泥打高校と山の麓にある女子校・紫蘭高校は、来年に統合することが決まっている。統合を見据え、両校の演劇部は泥打高校で合同合宿を行うことに。小春を除く紫蘭高校の部員たちは期待に胸を膨らませながら、泥まみれの観音像と行方不明者を探す張り紙の前を過ぎ、坂道を上がっていった。一行を出迎えた男子部員たちもまた、女子との出会いに沸き立っていた。ある過去を持つ小春(森川葵)と颯汰(小関裕太)も、顔を合わせる。厳しくも楽しい合宿がついにスタート。しかし突如小春が見えない力に襲われ、いくら消しても壁に不気味な染みが現れるなど、次々に怪奇現象が起こっていく。やがて、泥打高校の女性教師・山岸が行方不明になっていること、そしてそれが古くから村に伝わる化け物・ドロメの仕業であることが明かされる。怪奇現象がますますエスカレートする一方、部員たちの関係が動き出していく……。