サーファーのカナダ人青年ニック(ジョシュ・ハッチャーソン)は、兄の住むコロンビアを訪れる。青い海と白い砂浜が広がり、まるで理想郷のような場所で、ニックは美しいコロンビア人女性マリア(クラウディア・トレイザック)と出会い、激しい恋に落ちる。マリアの敬愛する叔父パブロ・エスコバル(ベニチオ・デル・トロ)は国会議員を務め、民衆からの支持も厚い富豪であるが、コロンビア最大の麻薬カルテルのボスという裏の顔を持っていた。我が子のようにかわいがる姪が連れて来た恋人を、暖かくファミリーに迎え入れるエスコバル。やがて、ニックはその楽園のようなエスコバルの“王国”の恐ろしさに気付いていくが、簡単に抜け出すことはできない。脱出不可能な巨大な悪のスパイラルに巻き込まれていくニックの運命は……。