幼いころに両親に捨てられ、貧しい少年時代を過ごしたジェームス・ブラウンは、音楽活動を開始し自力で道を切り開き、やがて『ショービジネス界で最も働き者』と呼ばれるまでになり、音楽界に君臨した。ファンクを生み出しアメリカの音楽シーンを根底から変え、音楽シーンのみならず社会運動家としても活動、20 世紀でもっとも影響力のあるアーティストとなった彼の足跡を辿る。また、1956 年に発売された初のヒット曲『プリーズ、プリーズ、プリーズ』、アポロ劇場での公演、世界の人気歌手やバンドが集った公開番組『タミー・ショウ』の模様を撮影した映画「ビート・パレード」、パリ 9 区にある老舗ミュージック・ホールやオランピアでの公演の様子なども盛り込んでいる。さらに、ブラウン自身のインタビューなどの歴史的な映像、ミック・ジャガーやアル・シャープトンといった彼に影響を受けた者たちや、メイシオ・パーカーをはじめとするバンド・メンバーら関係者へのインタビューなどから、偉大なアーティストの姿を浮かび上がらせる。