貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校の新学期。様々な人種の生徒たちが集められた落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲン(アリアンヌ・アスカリッド)が赴任してくる。「教員歴20年。教えることが大好きで退屈な授業はしないつもり」と言う情熱的な彼女は、歴史の裏に隠された真実、立場による物事の見え方の違い、そして学ぶことの楽しさについて教えようとするが、生徒たちは相変わらず問題ばかり起こす日々。そんなある日、アンヌは生徒たちに全国歴史コンクールへの参加を提案。ところが“アウシュヴィッツ”という難しいテーマに彼らは反発するのだった。そこでアンヌはレオン・ズィゲルという人物を授業に招待する。実は彼は、大量虐殺が行われた強制収容所から逃げ出すことができた数少ない生存者だった。その想像を超える壮絶な話を初めて聞いた生徒たちは、この日を境に変わっていく……。