都会の有名幼稚園の園長ルイ・ウェホン(ミリアム・ヨン)は、エリート教育に疲れて退職することに。一方、博物館の展示デザイナーの夫ドン(ルイス・クー)も、博物館がリアルな模型よりヴァーチャルを重要視することに失望していた。結婚10周年を迎えたある夜、ルイが退職の決心を夫に伝えると、ドンは自分の仕事の契約が切れる半年後に2人で世界一周の旅に出ようと提案した。仕事を辞めたルイはテレビのニュースで、園児も資金も足りず、園長や教員が辞職したユンティエン(元田)幼稚園のことを知る。代理教員1名と経済的理由で転園できない園児5名が残され、月給4500香港ドルで園長兼教員を募集しているという。園を訪ねたルイが少女たちの笑顔を見たとき、彼女の心は決まる。ドンは、2人の夢である世界旅行や腫瘍の手術をしたばかりのルイの体調を気遣う。ルイは、子供たちが転園するまでの4ヵ月だけとドンを説得する。園長となったルイは、資金不足のため、5人いる園児のうち1人が今年で卒園した後、新学期に園児を5名確保できなければ閉園が決定していることを知る。ルイは転園先を探しながら、5人の園児の家族たちと知り合い、彼らからの信頼を得ていく。しかし転園先は見つからず、ルイは園児募集の一般開放日を企画する。そのための援助金を得ようと、昔の知り合いで今や教育界の風雲児としてマスコミにもてはやされるチン・ボウイ(サミー・リョン)に相談するが、彼の興味はルイを自分たちの広告塔にすることだった。誰の援助も受けられないと、ルイは必死で働き続ける。ドンは、彼女が4ヵ月で辞める約束を破ろうとしていることや健康を顧みず働いていることに気づき、辞職を迫る。そんなとき、ドンが作っていた博物館のギロチン模型が倒壊する。しかし大事には至らず、展覧会のオープニングには間に合いそうだ。幼稚園の一般開放日も近づき、園児もその家族も一生懸命だった。果たしてルイは幼稚園を救えるのか? ルイとドンの夢は叶うのか?