店主の榎田洋二郎(渋川清彦)が“何となく、勘で”ふらふらと始めたリサイクルショップ、榎田貿易堂。“扱う品はゴミ以外。何でも来いが信条”と語る店主の元には、店同様に様々な人間が集まってくる。夫婦仲に悩む従業員の千秋(伊藤沙莉)、同じく従業員で対人関係に問題を抱える清春(森岡龍)、しばしば店に油を売りに来る客で終活中のヨーコ(余貴美子)に、一時的に帰省して実家の旅館を手伝う自称“スーパーチーフ助監督”の丈。ある夏の日、いつものように彼らが集まる中、店の看板の一部が落下する。“これ予兆だよ。何か凄いことが起きる予兆”との洋二郎の言葉通り、その日を境に、各々が抱える悩みや問題が動き始める……。