多くの盲人が働いている、シャー(チン・ハオ)とチャンが経営する南京のマッサージ院。幼い頃に交通事故で視力を失った若手のシャオマー(ホアン・シュエン)は「いつか回復する」と医師に言われているが、その日は一向にやってこない。生まれつき目の見えない院長のシャーは、結婚を夢見て見合いを繰り返している。いつも視覚障害者であることが理由で破談してしまうが、それでも懲りずにパートナーを探し続ける明るい男だった。客から「美人すぎる」と評判の新人ドゥ・ホン(メイ・ティン)もまた生まれつき目が見えないため、自分にとって、何の意味のもたない“美”に嫌気がさしていた。それを知ったシャーは、彼女の“美”が一体どんなものか知りたくて仕方がなくなる。マッサージ院に、シャーの同級生ワン(グオ・シャオトン)と恋人のコン(チャン・レイ)が駆け落ち同然で転がり込んでくる。まだ幼さの残るシャオマーは、コンの色香に経験したことのない強い欲望を覚える。ある日、爆発寸前の欲望を抱えたシャオマーを見かねた同僚が風俗店へと彼を誘う。そこで働くマン(ホアン・ルー)との出会いで、運命の歯車が大きく動き出す。己を見失いもがき苦しむなか、見つけた一筋の光とは……。