25歳のしまだやすゆき(中村優一)はバイトをしながら自主映画を作っている冴えない映画青年だが、何をやっても失敗ばかりで、周囲から馬鹿にされて生きてきた。ある日、メイド姿でチラシ配りの仕事をしていた美少女・小暮彩乃(奥田佳弥子)を偶然街で見掛けたしまだは、たまたま持っていたビデオカメラで彩乃を隠し撮りして、ファインダー越しに一目惚れをしてしまう。それ以来、バイト先から彩乃を隠し撮りする日々を送るが、次第に「自分の映画に出てもらいたい」と思うようになっていく。ようやく映画出演を交渉すると決意し、ドキドキしながら彩乃に近づいていく。その時、レンズが装着された鉄製のマスクで顔を覆った不気味な男が、ナイフを振り回しながら走ってくる。男は瞬間移動しつつ、人間と思えないスピードと腕力で通行人を刺していき、ついにしまだを刺してしまう。意識が遠のくなか、男のマスクが勢いで外れ、なぜかしまだの顔に偶然かぶさる。そのとき、マスクの背後にある触角がしまだのうなじに刺さり、そこからエネルギーが注入され、強い腕力が備わる。マスクに装着されたレンズで前方を見ると、男が死神のような顔をした運命の使者に見える。そしてそのカメラで男を5秒スキャンすると、マスクからビームが発射されて粉砕し、その衝撃でタイムスリップしてしまう。すると、現実が少しだけ変化する……。