東京近郊の森でテント暮らしをする昇(須森隆文)は、気に入らない人々への恨みを書道にしてテントに貼り付けている。ある日、樹冬(櫻井亜衣)と重久(松永大輔)と佳代(椎名香織)の修羅場を偶然目撃した昇は、樹冬に興味を持つ。昇が彼女の後をつけると、重久と佳代は樹冬を使って美人局をしていた。樹冬は騙されていると思った昇は、彼女を助けようと誘拐を計画する。身代金を重久に要求するが、「バーカ、勝手に殺せ」と重久に言われて終わる。捨てられる恐怖に怯えた樹冬は重久の元へ擦り寄るが、すでに重久は別の女、真理子に美人局をさせていた。用無しにされ、逆上した樹冬は、重久をナイフで刺して逃走する。それを目撃した昇は樹冬を追いかけ、「重久は死んだ」と嘘をつき、彼女と一緒に日本からの脱出を企てる……。