群馬県桐生市。東日本大震災が起きたあの日以来、どこへ行くにも防災頭巾を手放さない12歳の少年・京太(土屋楓)は、町に戻ってきた外国人英語教師ティム(アンドリュー・ドゥ)と、単語帳を片手にカタコトの英語で会話することを楽しみにしていた。そんなある日、アメリカからモリー(ステファニー・トゥワイフォード・ボールドウィン)という女性がやってくる。海外からの訪問者に沸く京太たちだったが、そこには重大な問題が……。ショックを受けた京太はある行動に出る。だがそれは、彼ら2人だけでなく、京太の母・絹子(清水美沙)や周囲の人々が震災後、心の奥にしまっていた記憶を呼び起こすことに……。