ナチスの戦犯を祖父に持ち、家族の罪と向き合うためにホロコーストの研究に人生を捧げる研究者トト(ラース・アイディンガー)と、ナチスの犠牲者となったユダヤ人の祖母を持ち、親族の無念を晴らすためにホロコーストの研究に青春を捧げるインターンのザジ(アデル・エネル)。スタート地点は真逆の二人だったが、同じ目標のためにアウシュビッツ会議を企画する。人付き合いが苦手なトトはフランスからやってきたザジに激しく反発するが、彼女の型破りなユーモアにいつの間にか生きる力をもらい、やがてお互いに自分にないものを求めあうように惹かれていく。しかし、二人の出会いは偶然ではなかった。ドイツ、ウィーン、ラトビアと過去を追いかける旅の途中で、ザジが隠していた驚くべき事実が明かされる……。