男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

長江 愛の詩(うた)

  • ちょうこうあいのうた
  • 長江圖
  • CROSSCURRENT
  • 平均評点

    68.5点(90人)

  • 観たひと

    124

  • 観たいひと

    18

  • レビューの数

    30

基本情報

ジャンル ヒューマン / ドラマ
製作国 中国
製作年 2016
公開年月日 2018/2/17
上映時間 116分
製作会社
配給 エスピーオー
レイティング 一般映画
アスペクト比
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット デジタル

スタッフ

監督ヤン・チャオ 
脚本ヤン・チャオ 
プロデューサーワン・ユー 
撮影監督リー・ピンビン 
音楽アン・ウェイ 
編集ヤン・ミンミン 

キャスト

(C)Ray Production Limited, Lemon Tree Media Company Limited

解説

アジア最長の大河・長江を舞台にした第66回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作。父親が遺した手書きの詩集を発見したおんぼろ貨物船の船長ガオ・チュン。上海から長江を遡る旅に出発したガオは、その詩集に導かれるようにミステリアスな女性と恋に落ちていく……。出演は「ブラインド・マッサージ」のチン・ハオ、「長江哀歌」のワン・ホンウェイ、「コンシェンス 裏切りの炎」のタン・カイ。撮影は「黒衣の刺客」のリー・ピンビン。監督・脚本は、本作が長編二作目となるヤン・チャオ。

あらすじ

2ヶ月前に死去した父親の後を継ぎ、古びた小さな貨物船“広徳号”の船長となったガオ・チュン(チン・ハオ)。心のよりどころを失った孤独な文学青年である彼は、夜空に花火が上がる上海の船着き場で双眼鏡越しにひとりの女性を目撃する。さほど若くはないその女性は生活に疲れた様子だったが、ガオはなぜか胸のときめきを覚えるのだった。翌日、ガオは機関室で、一冊の手書きの詩集を発見する。「長江図」と題されたその詩集には、ガオの父親が20年前の1989年に創作した幾つもの詩が記されていた。年老いたベテラン機関士シアン(チァン・ホワリン)、若い船員ウー・シェン(ウー・リンポン)と共に上海を発ったガオは、江陰の港で新たな仕事を請け負う。それは希少種の魚らしき生き物を、長江のはるか上流の四川省宜賓まで運ぶという違法の仕事だった。その後、上海で見かけたアン・ルー(シン・ジーレイ)という名の女性と再会を果たしたガオは、招き入れられた粗末な家で彼女と身体を重ね合わせる。旅のさなか、次々と奇妙な体験をするガオ。荻港の仏塔ではアン・ルーに似た声の女性と導師の対話がどこからともなく聞こえてくるが、彼女の姿はどこにも見当たらない。銅陵では、いきいきとした様子のアン・ルーと一緒に、洪水で荒廃した村落を散策。再び愛し合った後、ガオは後ろ髪を引かれる思いで彼女と別れる。アン・ルーに関連するこれらの場所は、すべて「長江図」にその地名が綴られていた。ある夜、重労働に耐えかねたウー・シェンが日頃の不満をぶちまけた直後、長江に転落して行方不明となる。シアン機関士と航行を続けるガオだったが、三峡ダムを通過した頃からアン・ルーが「長江図」に書かれた場所に現れなくなったことに気づく。さらに、大勢の観光客で賑わう雲陽の張飛廟に立ち寄ったガオが船に戻ると、シアンが不可解な書き置きを残して失踪していた。ひとりぼっちになったガオは、涪陵の点易洞で石壁の修復作業に汗を流すアン・ルーと久々に対面する。ガオが話しかけると、以前よりもずっと生気に満ちあふれたアン・ルーは魅惑的な笑みを返す。行く先々で出会うごとに若返っていくように見えるアン・ルーは、本当に実在する女性なのか、それともこの世ならぬ幻影なのか。もはやそれさえも判然としないまま「長江図」に導かれるようにして、なおも長江を遡っていくガオ。やがてその行く手に、女学生のようにあどけないアン・ルー、そして広徳号と同型の真新しい船が出現するのだった……。

関連するキネマ旬報の記事

2018年3月下旬映画業界決算特別号

REVIEW 日本映画&外国映画:「長江 愛の詩」

2018年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

UPCOMING 新作紹介:「長江 愛の詩」