テニスブームに沸く1980年。まるでハリウッドスターのような人気を誇る対照的なスタープレイヤー2人の戦いに、世界中が熱狂していた。弱冠20歳でのウィンブルドン初優勝から4連覇を達成し、彫刻のように美しいビジュアルと冷静沈着なその姿で“氷の男”と呼ばれたビヨン・ボルグ(スヴェリル・グドナソン)。一方、絶対王者ボルグの5連覇を阻止しようと現れたのが、ジョン・マッケンロー(シャイア・ラブーフ)。類稀な才能を持つマッケンローだったが、不利な判定に対しては怒り狂い、野犬の如く審判に噛みつくその態度から“悪童”と呼ばれ、バッシングを受けていた。エレガントなプリンスとワイルドな野生児がぶつかり合ったウィンブルドン決勝戦。果たして、世界中が固唾を呑んで見守った世紀の試合の行方は……?