英国発のポップカルチャー、スウィンギング・ロンドンが本格的に始まる前の1962年、夏。保守的な空気が社会を包む中、若きバイオリニストのフローレンス(シアーシャ・ローナン)は歴史学者を志す真面目なエドワード(ビリー・ハウル)と恋に落ちる。これからの人生を共に歩むことを決めた二人は、挙式後、美しい自然が広がるドーセット州のチェジル・ビーチに新婚旅行へ。しかしホテルに到着するや、初夜を迎える興奮と緊張から気まずい空気が流れだし、ついには口論に発展。フローレンスはホテルを飛び出してしまう。生い立ちもこれまでの家庭環境もまるで違っていても深く愛しあっているはずなのに、愛しているからこそボタンの掛け違いが生じ、今後の二人の人生を左右する分かれ道となってしまう。