福島第一原発事故から3ヶ月後の2011年6月、ドイツは2022年までにすべての原発を廃炉にすることを決めた。一方、事故の当事国・日本では、事故収束の糸口も見えないまま再稼動が始まり、原発輸出の話さえ出ている。両国の違いはどこからくるのか。答えを求めて“私”はドイツへ向かった。そこで出会ったのは、都市で、村で、学校で、教会で脱原発と自然エネルギーに情熱を燃やし、実践する多くの人々。第二次世界大戦での自国の行いを深く反省し、1968年の学生運動をきっかけに芽生えた反原発・環境保護の意識と情熱を政治に反映し、次世代に繋げようとしている。その姿は、市民の手で世界が変えられることを教えてくれる。