ノルウェーの人里離れた田舎町で、テルマ(エイリ・ハーボー)は信仰心が深く抑圧的な両親のもとで育てられてきたが、なぜか彼女には幼少期の記憶がなかった。オスロの大学に通うため、親元を離れ一人暮らしを始めたテルマは、奔放な同級生アンニャ(カヤ・ウィルキンス)に惹かれていく。それはテルマにとって初めての恋であった。そんななか、募る欲望と罪の意識に引き裂かれていくテルマ。だが、それは封印されたはずの“恐ろしい力”を解放するスイッチだった。テルマは不可解な発作に襲われるようになり、その度に周囲で不気味な出来事が起こる。そしてある日、アンニャが忽然と姿を消してしまう。やがて、両親が隠し続けてきたテルマの悲しき過去が明かされる時、テルマ自身ですら知らない真の自分が目覚め始めるのだった……。