ニューヨークのクイーンズにある町、ジャクソンハイツには、世界中からの移民とその子孫が暮らしている。167もの言語が話され、マイノリティが集まり、エスニックな味と多様な音楽があふれるこの町は、ニューヨークがニューヨークであるために、なくてはならない町なのだ。しかし今、再開発のためにそのアイデンティティが危機に瀕している。教会、モスク、シナゴーグ、レストラン、集会、コインランドリーを訪れ、地域のボランティアやセクシャル・マイノリティ、不法滞在者、再開発の波に飲まれる店主たちを映し出す。ジャクソンハイツのあらゆる場所、あらゆる人に向けられるワイズマン監督の視線を通して、ニューヨークとは、アメリカとは何かを問う。