保険営業マンをしている星村幹夫(前野朋哉)は、何をやってもいつもうまくいかず、営業成績は万年最下位。これまで恋人がいたことがなく、29歳の今も童貞のまま。後輩である日野(水石亜飛夢)や朝井(二見悠)、東(詩歩)からは、童貞のまま30歳を迎えると魔法使いになるという都市伝説から、魔法使いと呼ばれ馬鹿にされている。そんな彼と唯一親しくしてくれるのは、同僚の月野(芹澤興人)だけだった。ある日、秋山(佐野ひなこ)というかわいらしい女性が入社。いつしか星村は、真面目で優しく、星村が幼い頃から大好きなヒーロー・ワイルドバージニアの大ファンである秋山のことを好きになっていった。星村の誕生日の前日、星村は秋山の歓迎会の最中に彼女が上司の小池(濱津隆之)にセクハラを受けているところを目撃。見かねて初めて小池に歯向かったものの、そのまま返り討ちにあってしまう。するとそこに突然、マントヒヒが叫びながら乱入。訳もわからず必死にマントヒヒから逃げる星村と秋山は、気づくとラブホテルの中に駆け込んでいた。やがて時計の針が0時を指し、その瞬間、星村を金色の光が包む。