15歳のララ(ビクトール・ポルスター)の夢はバレリーナになること。だが、それは簡単なことではなかった。彼女は男の体に生まれてきたからだ。それでも強い意志と才能、娘の夢を全力で応援する父マティアス(アリエ・ワルトアルテ)に支えられ、難関のバレエ学校への入学を認められる。夢を実現するため、毎日厳しいレッスンを受け、血のにじむような努力を重ねるララ。ところが、初めての舞台公演が迫る中、思春期の身体の変化による思い通りに動けなくなることへの焦り、ライバルからの心ない嫉妬により、彼女の心と体は追い詰められていく……。夢に向かって刹那的に今を生きるララと、今にも壊れてしまいそうな娘を必死に支える父。交錯した2人の想いが辿り着く先に待つものは……?