母と2人暮らしの高校生・琴浦史織(福地桃子)は、大好きな太鼓を反対されたことで母・聡美(生田智子)との関係が上手くいかなくなり、不登校に陥ってしまう。全てが嫌になり、心を閉ざしていたある日、祖母の菊江(水野久美)が暮らす屋久島を訪れた史織は、そこで1台のロボットと出会う。会話ができるAIロボットに興味を示し、次第に気持ちを打ち明けるようになる史織。この不思議な交流を経て、やがてロボットは史織にとって唯一心を許せる友となっていく。一方、交通事故で半身不随になった青年・鷲尾星空(柳喬之)は、生きる目的を見失い、病室で空虚な日々を過ごしていた。心を失った史織と、身体を失った星空。2人の間には、何の接点もないはずだったが……。そして、いつも史織と一緒に過ごすロボットには、ある秘密が隠されていた……。