1960年代、カナダとの国境近くにあるモンタナ州の田舎町。14歳の少年ジョー(エド・オクセンボールド)は、ゴルフ場で働く父ジェリー(ジェイク・ギレンホール),専業主婦の母ジャネット(キャリー・マリガン)と、家族3人で暮らしていた。新天地での生活がようやく軌道に乗り、仲睦まじい両親の姿を心安らかに眺めていたある日、ジェリーが突然、職場を解雇されてしまう。やむなく、命の危険も顧みず、山火事を食い止める出稼ぎの仕事に旅立つジェリー。残されたジョーとジャネットは、働くことを余儀なくされ、ジョーは写真館、ジャネットはスイミングプールでの職を見つける。だが、それだけでは生活は安定しなかった。やがてジョーは、優しかった母が不安と孤独に苛まれ、生きるためにもがく姿を目の当たりにするようになる……。