ドイツのミュンヘン。カール(ゴロ・オイラー)は、酒に溺れたことが原因で仕事を失い、妻は幼い娘を連れて家を出て行き、今は一人暮らしを送っていた。孤独に苦しみ、泥酔した末に“モノノケ”を見るようになるカール。そんな彼の元にある日、日本人女性ユウ(入月絢)が訪ねてくる。ユウは10年前に東京を訪れたカールの父親ルディ(エルマー・ウェッパー)と親交があり、今は亡きルディの墓と生前の家を見に来たのだと言う。渋々付き合いながらも、次第にユウに惹かれていくカール。しかしユウはカールの前から姿を消してしまう。カールは人生を見つめ直そうと、ユウを探しに日本に向かうが、ユウの祖母から聞かされたのは……。