2018年、月面ナチスの侵略に勝利した人類だったが、自ら引き起こした核戦争で地球が荒廃してしまう。30年後、人々はナチスが建設していた月面基地で生き延びていたが、エネルギーが枯渇し、絶滅の危機を迎える。機関士のオビ(ララ・ロッシ)は、苦しむ人々の姿に胸を痛めていた。そんなある日、地球からロシア人乗組員のほか、死んだはずの元月面ナチス総統ウォルフガング・コーツフライシュ(ウド・キア)が密かに同乗した宇宙船が飛来する。月面基地に忍び込んだウォルフガングは、オビに人類を救う手段を打ち明ける。地球の深部には未開の世界が広がっており、そのエネルギー源を集約する“聖杯”を月に持ち帰ればいいというのだ。オビは仲間たちとともに前人未踏のロスト・ワールドへと旅立つ。しかし、そこにはナチス・ヒトラーと結託した秘密結社ヴリル協会が君臨していた。人類絶滅を企てる彼らは、恐竜とともに地底から攻めてくる……。