映画製作会社の秘書ヴァレリアは、人気脚本家アレッサンドロのゴーストライターを務めていた。ある時、“引退した捜査官”を名乗る謎の男ラックが、1969年に世界を震撼させたマフィアによるカラヴァッジョの名画『キリスト降誕』盗難事件を映画化するよう、ヴァレリアに助言する。ヴァレリアがプロットにまとめると、映画会社は“傑作だ”と興奮し、瞬く間に映画化が決定。ところが、アレッサンドロが何者かに誘拐され、昏睡状態で発見される事件が発生。映画の内容を嗅ぎつけたマフィアが動き出したのだ。ラックの情報を元に、“ミスターX”としてシナリオを書き進めるヴァレリア。マフィアがミスターXの正体を探る中、映画の制作は着々と進んでいく。果たしてラックの正体は?そして、半世紀に渡る盗難事件は解決するのか……?