地方回りの売れないムード歌謡コーラスグループ『山田修とハローナイツ』。大手レコード会社の社員だった山田修(小宮孝泰)をリーダーに、歌好きの飲み仲間である市村敏樹(ラサール石井)と込山晃(渡辺哲)、青木五郎(有薗芳記)をコーラスに、大阪ミナミでくすぶっていた歌手・天野真吾(大平サブロー)をボーカルに迎えてスタート。途中から参加した西一夫(でんでん)は、ハローナイツの借金を肩代わりすることを条件に、博多にある焼き鳥屋と4人の子どもを女房に任せてグループに参加。それぞれの事情を抱えながら続けてきたものの、これといったヒット曲もなく、ベテラン歌手・キティ岩城(戸田恵子)と一緒に地方を回りながら、細々と活動を続けている。ある日、修の生まれ故郷・東北の田舎町にやって来たメンバーたち。そこには、修と遺恨を残す弟の英二(菅原大吉)が待っていた。一方、英二の息子・啓太(小日向星一)の幼馴染み・愛(のん)は、スナックを経営する母・浩美(相築あきこ)を手伝いながら、歌手になることを夢見ていた。そんななか、突然、愛がハローナイツに入りたいと直訴。酔っ払った市村が適当な返事をした事から大騒動に発展するが、結局、愛はハローナイツに加入することに。じわじわと人気が上昇していくハローナイツ。スポットライトを浴び、状況が一変していくなか、メンバーたちは夢を叶えたかに見えたが……。