俳優、フィルムメーカー、モノクロ写真家としてマルチに活動する斎藤工。国内外の映画祭で8冠に輝き、世界を席巻した初長編「blank13」、ホラーアンソロジー「TATAMI」に続き、”齊藤工”名義で企画・原案・撮影・脚本・監督などを務めて作り上げたのが本作。日々、度を超えて加速し続ける忖度やコンプライアンスの問題。規制が無くとも問題が起こらないように”自主規制”し、世界180カ国を対象にした調査“報道の自由度ランキング”で67位とされる日本。その現状に対して一石二石、いや百万石を投じようと“日本における表現の限界”に挑戦した本作は、齊藤の思いに共鳴した監督やアーティスト、俳優、芸人たちが集結。”コンプライアンス“をテーマに、音楽、実写、人形アニメーションなど、あらゆる視点と表現が放たれた類を見ない問題作となった。ゲスト監督として、「花に嵐」「聖なるもの」でPFFアワード2016準グランプリ、日本映画監督協会新人賞受賞を受賞、齊藤が”天才“と称賛する鬼才・岩切一空。監督・脚本・美術・声までほぼ1人で手がける人形アニメーション作家・飯塚貴士などが参加している。