20世紀初頭のイングランド北東部。ヨークシャーのダウントン村にある壮麗な大邸宅“ダウントン・アビー”には、当主のグランサム伯爵ロバート・クローリー(ヒュー・ボネヴィル)を筆頭に、アメリカ出身の妻コーラ(エリザベス・マクガヴァーン)、長女メアリー(ミシェル・ドッカリー)とその息子、亡き三女シビルの夫トム・ブランソン(アレン・リーチ)と娘が暮らしていた。次女イーディス(ローラ・カーマイケル)の一家も来訪し、先代伯爵夫人バイオレット(マギー・スミス)やメアリーの亡夫マシューの母親イザベル・マートン(ペネロープ・ウィルトン)もたびたび訪れる。このダウントンに、ジョージ5世国王(サイモン・ジョーンズ)とメアリー王妃(ジェラルディン・ジェームズ)が訪れることになり、一家も使用人たちも興奮。壮大なパレードや豪勢な晩餐会の準備が必要ということで、今やダウントンを切り盛りする長女メアリーは、引退していた元執事のカーソン(ジム・カーター)に助けを求める。だが、国王夫妻来訪の下見にやって来た従者たちは、夫妻の世話も食事作りも給仕も、すべて自分たちが行うと告げ、カーソンや家政婦長ヒューズ(フィリス・ローガン)、料理長パットモア(レスリー・ニコル)ら使用人たちを憤慨、落胆させる。一方、メアリー王妃の侍女を務めるのは、何十年も前から音信不通になっていたバイオレットの従妹モード・バッグショー(イメルダ・スタウントン)だった。子どものいないモードの家屋敷や財産は、ロバートが相続するはずだった。ところが、モードは自分のメイドにすべてを譲るつもりであることが判明し、その非常識な裏切りに、バイオレットは激怒。国王夫妻の来訪という僥倖に村全体が沸く中、ダウントンの使用人たちは主権を取り戻すべく、一計を案じる。果たして彼らは、この一大事を無事に乗り切ることができるのか?そして、ダウントン・アビーの未来は……?