川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜(芳根京子)が逮捕された。殺害されたのは彼女の父親。「動機はそちらで見つけてください」と話す容疑者・環菜の挑発的な言葉が世間を騒がせるなか、事件を取材する公認心理師・真壁由紀(北川景子)は、夫・真壁我聞(窪塚洋介)の弟で弁護士の庵野迦葉(中村倫也)とともに彼女の本当の動機を探るため、面会を重ねる。しかし、環菜の供述は二転三転し、由紀たちは翻弄され、真実が歪められてゆく。そんななか、由紀は環菜にどこか過去の自分と似た何かを感じ始めていた。やがて、自分の過去を知る迦葉の存在と、環菜の過去に触れたことをきっかけに、由紀は心の奥底に隠したはずの“ある記憶”と向き合うことになる……。