長年連れ添っていた妻と別れることになったミュージシャンの鈴本一樹(井ノ原快彦)。父を選んでくれた15歳の息子・虹輝(道枝駿佑)が多感な時期を迎えていただけに、一樹は虹輝に対する罪悪感に苛まれていた。そんな折、虹輝が高校受験に失敗。これまで自由に生きてきた一樹は、学校だけがすべてではない。自由に好きなように育ってくれたらそれでいいと思っていたが、虹輝は高校へ行くことを望んでいた……。そして翌年の春、虹輝は見事高校に合格。そこで一樹は「昼食はお金渡して自分で買うのと、父さんが作る弁当のどちらがいいか」と虹輝に問いかけると、弁当がいいと答える。この瞬間、父は“3年間、毎日、弁当を作る”、息子は“3年間、休まず学校へ行く”という約束が生まれたのだった。ライブの翌日も、二日酔いの朝も、早出の朝も、一樹の怒涛の弁当作りが始まる。一方、学校で孤立していた虹輝は、父の作った弁当をきっかけに、同級生・仁科ひろみ(森七菜)、田辺章雄(若林時英)と仲を深めていく……。