結婚3年目、30歳という若さで妻を亡くした健一(山田孝之)は、2歳半になる娘・美紀の子育てと仕事の両立のため、トップセールスマンのプライドも捨て、時短勤務が許される部署へ異動し、予定外のことだらけの毎日に揉まれていた。そんな姿を見ていた義理の父・明(國村隼)と母・美千代(余貴美子)は娘を引き取ることを提案するが、健一は男手一つで育てると決める。保育園から小学校卒業までの10年間、健一は子どもの成長に妻と死別してからの時間を噛み締める。そんなとき、誰よりも健一と美紀のことを見守り続けてくれていた義父が倒れたという連絡が入る。健一がこれまでの成長を振り返りながら、美紀を連れて義父の元へ向かうと、そこには妻が残してくれた大切な絆があった……。