かつて新興宗教団体“汐の会”で東日本大震災を予知した少女・翠(五味未知子)は、今は陸上部に所属する女子大生として日々を過ごしていた。だがその頃、大学周辺で三つの事件が立て続けに起きていた。孤独な学生・神崎ソラ(下村花)の死。三一一匹殺されるまで終わらないとされる猫殺し。若者を戦争へと駆り立てる団体“しんわ”の暗躍……。平凡な毎日を忌み嫌う塔子(半田美樹)は、同じ学部に通う愛想の良い青年・沖田(青木柚)が猫殺しの犯人とにらみ、行動を共にしていた。やがて彼が、キャンパス内で神崎ソラと接触を持っていた唯一の人物であることを知った塔子は、猫殺しだけでなくソラの殺害にも関与しているのではないかと疑い始めるが……。