ある地方都市。不良少年グループのリーダーで中学一年生の市川絆星(上村侑)は、同級生の倉持樹(阿部匠晟)を日常的にいじめていた。やがてそのいじめはエスカレートし、樹が命を落とす事件が起きる。警察に犯行を自供する絆星だったが、息子の無罪を信じる母親の真理(黒岩よし)の説得で否認に転じ、少年審判は無罪に相当する“不処分”を決定する。自由を得る絆星だったが、その決定に対して世間から激しいバッシングが巻き起こる。そんな中、樹の家族は、民事訴訟で絆星たち不良少年グループの罪を問うことを決意。果たして、罪を犯したにも関わらず、許されてしまった子どもはその罪をどう受け止め、生きていくのか。大人は罪を許された子どもと、どう向き合うのか……。