1961年9月、当時の国連事務総長ダグ・ハマーショルドは、コンゴ動乱の停戦調停のためチャーター機で現地に向かった。しかし、ローデシア(現ザンビア)で謎の墜落事故を起こし、ハマーショルドを含む乗員すべて死亡する。長らく原因不明の事故とされてきたこの未解決事件に挑んだデンマーク人ジャーナリストで監督のマッツ・ブリュガ―と調査員のヨーラン・ビョークダールは、単なる墜落事故ではなく、ハマーショルドの命を狙った暗殺事件であったことを仄めかす資料を発見する。ブリュガー監督とビョークダールは真相解明のためアフリカ、ヨーロッパ各地を旅するが、当時の関係者たちは皆沈黙を守り、追跡取材は難航する。しかし、調査を進めるうち、ハマーショルド暗殺事件の真相だけでなく、秘密組織サイマーによる想像を絶する陰謀を突き止める……。