広告代理店に勤める新田康介(森崎ウィン)は、今や忘れ去られたコンテンツである『妖怪人間ベム』の特集のため、後輩・篠原弘樹(清水尋也)と渋々訪れた廃墟で偶然にも幻の最終回を目にしてしまう。その予想もしなかった結末に、新田は衝撃を隠しきれないでいた……。転校先の学校でも周囲とは明らかに違う雰囲気を持つ物静かなベラ(emma)は、いつも一人ぼっち。そんななか、独特な美貌の持ち主である彼女に興味を抱いた同級生の牧野沙織(桜田ひより)は、仲良くなろうとベラに近づく。だが、同じ学校の人気者・綾瀬莉子(吉田凜音)のファンでもある彼女の精神は、得体のしれない狂気に蝕まれながら病んでいくのだった……。一方、執拗にベラを追う新田も次第に狂気的な行動が目立つようになり、家族の鮎美(堀田茜)や陽太(吉田奏佑)との間にも不穏な空気が流れ始める。そんな夫を不安に思った鮎美は、探偵・霧島(六角精児)に調査を依頼するが、霧島はいつも異常なまでに冷静沈着だった。やがて訪れるベラとの出会い。そして幻の最終回が意味するものとは……。