蒼山(中村倫也)は借金取りに追われ暴行を受けていたところ、黄色いツナギを着たヒゲ面の男に助けられる。男は蒼山をデュードと呼び、居場所を用意すると言う。たどり着いた町は、ツナギを着たチューターたちに管理されていた。そこは、簡単な労働と引き換えに衣食住が保証され、セックスで快楽を貪る毎日を送ることもでき、出入りも自由だが決して離れることはできないという奇妙な町だった。住民たちは何も知らされず、何も深く考えずにネットへの書き込みや別人を装っての選挙投票などの労働を受け入れている。奇妙な町での時間が過ぎていく中、蒼山は行方不明になった妹をこの町に探しに来たという紅子(石橋静河)と出会う。他の住人達とは異なり思い詰めた様子の彼女を蒼山は気にかけるが……。