1991年に始まったアルジェリア内戦を背景に、イスラム原理主義による女性弾圧を描いた青春ドラマ。ネジュマはファッションデザイナーを目指しているが、イスラム原理主義が台頭し、ヒジャブ着用の強制など横暴が加速。強制に屈しまいとする彼女を悲劇が襲う。タイトルのPAPICHA(パピチャ)とは、アルジェリアのスラングで、愉快で魅力的で常識にとらわれない自由な女性を指す。アルジェリアに17歳まで暮らしたムニア・メドゥール監督の経験から、本作が生まれた。第45回セザール賞新人監督賞(ムニア・メドゥール)・有望若手女優賞(リナ・クードリ)受賞。第72回カンヌ国際映画祭・ある視点部門正式出品作品。第92回アカデミー賞国際長編映画賞アルジェリア代表作品。