1927年、初のトーキー映画「ジャズシンガー」が誕生し、人々はその“音”に熱狂した。それ以降、映画音響は今もなお日々発展し続けている。そんな映画音響の進化において、大きな偉業を残した「キング・コング(33)」、「市民ケーン」「鳥」「ゴッドファーザー」といった往年の名作から、「ROMA/ローマ」「ワンダーウーマン」など近年の作品を参考にしながら、知られざる映画音響の歴史を紐解いていく。また、裏方として作品を支えてきた音響技術者たちが、オーソン・ウェルズやアルフレッド・ヒッチコックがもたらした革新、ビートルズが映画音響に与えた影響、「スター・ウォーズ」のチューバッカやピクサーアニメの人気キャラクターたちが生き生きとして見える秘密など、実際の創作と発見にまつわる貴重な体験談を語る。