ブリュノ(ヴァンサン・カッセル)が経営する自閉症児をケアする施設・正義の声は、どんな問題を抱えていても断らないために、各所で見放された子供たちでいっぱいだった。正義の声では、ブリュノの友人であるマリク(レダ・カテブ)に教育された、ドロップアウトした若者たちが働いていた。どこから見てもコワモテのふたりは、社会からはじかれた子供たちをまとめて救おうとしていたのだ。その成果は実り、最悪の問題児だったディランと、最も重症のヴァランタンの間に絆が芽生えようとしていた。しかし、無認可・赤字経営の正義の声に監査が入ることになり、閉鎖の危機に晒される。さらに、ディランが目を離した隙にヴァランタンが失踪してしまう……。